大麦は生命力が強いイネ科の植物で、まだ種をつける前の若い葉の部分(20~30cm)を収穫したものを「大麦若葉」と言います。
一説によると、もっとも古くから栽培されている作物とされており、1800年ほど前に日本に伝わり、奈良時代に栽培が盛んになった野菜とのこと。
麦類は葉の部分も含めて野菜として食べる事は難しいとされていて、粉末状にして使用される以外には食べ方はほとんどありませんが、近年になって「穂になる前の若葉(大麦若葉)」にも栄養があることが知られるようになり、現在は青汁の原材料として使われるようになったとされています。
こちらの記事では、そんな青汁によく使われている大麦若葉の栄養などを自分なりに調べてみた調査結果をまとめてみたいと思います。
栄養価は?ビタミン類・食物繊維・ミネラルが豊富
青汁に使用される機会の多い大麦若葉は、何といっても栄養価の高さが魅力。
主な栄養成分としては
SOD酵素、
ビタミン(B1、C、E)、
ミネラル(カルシウム、鉄、亜鉛、カリウム、マグネシウム、銅)、
アミノ酸(β-カロテン、トリプトファン、アラニン)、
食物繊維などをバランスよく含んでいます。
特に食物繊維を豊富に含んでいる野菜ですので、何かと溜めがちな方にはオススメと言えそうです。
いくつかの栄養についてピックアップしてみます。
SOD酵素
若々しい毎日を送るために大切な成分の1つがSOD酵素です。
SOD酵素は、食品からも摂取できますが、あまり多くの食品に含まれている成分でもありません。
そのため、大麦若葉を原材料とした青汁で手軽に摂取するのがおすすめです。
ビタミン
他成分をサポートしたり、自分自身も健康パワーをもっているものが多いです。
ビタミンEは若々しい毎日をサポートすると言われています。
食物繊維
第六の栄養素と言われる成分「食物繊維」。
スッキリした毎日に欠かせない成分です。
消化されない炭水化物と言われており、カロリーはほとんどありません。
鉄分
欠乏すると貧血や認知機能の低下にもつながると言われているのが「鉄分」です。
酵素などの構成成分として働く大切なミネラルです。
と、簡単に紹介しただけでも、栄養の含有量が素晴らしい事が伝わったかと思います。
細かいところを言えば、鉄分を摂るのに有名な「レバー」や「ほうれん草」よりも、100gあたりの栄養成分は大麦若葉のほうが多く含まれていたり、
βカロチンは「人参」や「かぼちゃ」よりも、スッキリサポートに役立つとされる食物繊維に関しても、なんと健康食材の「ゴボウ」よりも多く含まれていたりするのです。
一つ一つを上げていけばキリがありませんが、高い栄養を保持していることは間違いなさそうですね。
青汁によく使われるケールとの違い
青汁の原材料としてよく使われるのは大麦若葉とケールです。
違いとしては「栄養価の高さ」であったり、「味わい」的に癖があるかないかといったところ。
一つ一つの栄養価の違いを見てみると、食物繊維や鉄分は大麦若葉のほうがあるけど、カルシウムやビタミンEはケールのほうが多くなっていたりするなど、一概にどちらのほうが良いとは言い切れないところがあります。
個人的にオススメなのは美味しい大麦若葉の青汁
当サイトのように「美味しい青汁」を求める場合には、
クセがなく、どことなく抹茶のような味わいをもつ「大麦若葉の青汁」
をおすすめしていますが、
渋みのある味わいをお好みの場合には「ケールの青汁」
も一度試してみても良いかと思います。
当サイトでもイチオシの青汁として紹介しているサントリーの「極の青汁」は大麦若葉をベースにして作られています。
逆に濃い味で青汁になれている人にオススメの青汁にしているサンスターの「粉末青汁」はケールがベースです。
飲み比べていただけると、違いを感じる事が出来るかと思いますので、ぜひ飲み比べを行っていただければと思います。
大麦若葉の青汁をお勧めしたい人
ここまでの内容をまとめますと、
大麦若葉の青汁をお勧めしたい人は、以下の通りです。
- 飲みやすい青汁を飲みたい方
- 野菜不足が気になる方
- 食べ物の好き嫌いが多い方
- 健康なカラダを保ちたい方
- ダイエット時の栄養補給をしたい方
等。
ダイエットについては、正確には飲むことで痩せるという意味ではありません。
ダイエット時にどうしても不足しがちな栄養素を補うという意味です。
ダイエット目的で青汁を飲みたい!と思われている方も多いとのことでしたので、追記しておきました。
注意したい点
大麦若葉にはビタミンKが含まれています。
ビタミンKには出血時に血を固めるような作用があるため、ワーファリンのように血液が固まるのを防ぐ薬を飲まれている方は注意しなくてはいけません。
飲まれる場合には、かかりつけのお医者様にしっかりと相談をして、飲んでも大丈夫かどうか相談しましょう。
参考文献
・別冊すてきな奥さん 青汁が効く 主婦と生活社
・日経ヘルス 野菜で春こそ美肌&ダイエット